新月に明く藍色

日々。海と猫が好き。

クリープ舐めようよ。



19の時に、バイトしてたお店の先輩で、
一緒に街を歩くとその時だけはナンパされるという現象に見舞われた。

九州のファッション誌で、オシャレさん1位。私は学生の熊本代表。。

身長は172センチの元古着屋さんでモデルで、アクセサリー作家でカリスマ店員。

私は福岡の通信制の短大にに通う学生バイトで身長152センチ。

でも同じサイズのXS。。ww

絶対1番になりたい。
平気で年上の先輩にタメ口をきき、ノルマに囚われていたナメていた私に、

「ノルマや見た目に囚われてる販売員はダサいけん。」
と、怒られたのは今でも覚えている。
確かにそこに囚われた販売員さんはあっさりすぐに辞めていくことは多かった。
そして、その人はクリープをそのまま舐めるのが好きな人だったw

共通の年上の友達に、
「歳なんて関係ないよ、価値観とか気が合えば関係ない。」
と、たまーに、その当時の古着屋さんのお姉さん方に多国籍料理を食べた後に、
ハウスのイベントに行くというドキドキした19歳を過ごした。



「今日はインディゴに、ジャズトロニックが来るよ!!」
???
ちんぷんかんぷん。
しかもあのブランドのディティールはいい、今度自分のブランドを何処何処においてもらうとか、19ながらいつも話を聞くたびにドキドキして緊張したのとワクワクした。


数年して、今度のバイト先の先輩は、
帰国子女で、お嬢様でヒップホップのクラブのキャッシャーでもバイトしていた人だった。かなりポジティブ。

二人きりのお店。
頑張って覚えたてのハウスのベースメントジャックスのCDをかけていたら、

「なんこれ?ビミョー」
と、ケンカイダのミックスに変えられたのを覚えている。
前のバイト先のカリスマモデルがよく12㎝のピンヒールでパッキンをかかと落としして潰していたのを、私もマネしていたら、
「イラついてんじゃねーよ!!」
とキレられたり。その人もヒップホップのクラブに連れてってくれたり。そして話が面白くて!!

それぞれ価値観は違うんだなあ。。と初めて思った。


よく私にスパルタで怒り、モテていた元モデルのイエスキリストは
某ショップの店長とご飯行っただけで
何故か付き合ってると勘違いし、
「パパラッチ!パパラッチ!!別に付き合ってるのはいいし、夜も遊びたいだろうけど、やることちゃんとやらないとカッコ悪いぞ。」
と言われたこととか。
ブログの写真に、
「ちゃんとものごと見て写真を撮れ!!」
と、喝をいれられたり、
夜中1時頃までウインドウを何度も一緒に着せ替えたり。。
あの頃は良く泣いていたけど、驚くほど写真が上手く撮れるようになり、
服にも詳しくなれたこととか。


私にとっての20代はそれはそれで楽しかった。


綺麗でオシャレな人ばかりの業界で、
この人見知りで、いい身分とはいえない私が働けたこと。


いいものはいい。という価値観を教えてもらったこと。
時にメンタル的にキツイ仕事だけど、楽しさはその倍であること。

戻って想う。
いつまでするかはわからないけど。


その人に、
「ネガティヴなあんたは逆にこの仕事をした方がいいよ。」
と言われた意味も良くわかる。


そうしなければ、私は人と接するのが苦手だからだ。
本気で好きになった人も一生のうちに4人だけ。


24の時以降から、好きな気持ちを忘れてしまっている。


不器用でネガティヴだけど、私は自分でも人を見るときは全てを見るようにしようと思っている。

時々、
あ、こんなこと思うんだ。。
と気付いた時は悲しくなるけど。


そんな日々があったのに、忘れてしまうのは悲しいこと。

30だけど、なんでこんな大事なこと忘れてたんだろ?と我に返った時の虚しさ。


もう無駄にしたくない。
忘れてはいけないんだ。


色んなこと。
福助と呼ばれていたこととか。


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自分を取り戻そう。
人見知りだけど、
昔みたいに楽しく話かけてもらうことは少ない。
友達も。。殆どいなくなってしまった。


自分からも動かなければ。


せっかく沢山のことを教えてもらったんだから。


時に悲しい別れもあったけど、皆どうしてるんだろうか。


今日は猫がいなかった。
次の家の近くにはいるかな。