月光
やっと毛布を買いに、IKEAまで買いに行った。
晴れた日に、ほぼノーメイクで電車に乗って。
通勤も自転車になった。日々、駐輪場探しと道に迷うのと、福岡の人の多さに戸惑いながら自転車に乗る。
大抵、自転車に乗ってる人のスピードも速い。
いつかぶつからないか、ビビる。
久々にテレビで、斎藤和義さんを見てかっこよさに痺れた。
ひと昔前に味わったことのあるかっこ悪い私の歯がゆい気持ちに近い序盤の歌詞から、ラストの愛してるよと言えなくて、でも貴方とともに歌えたらとても嬉しい。
この締めが泣ける。
私にも、いつか誰か一緒に人生を歩んでくれる人はいてくれるだろうか?
夢中になれるものだらけの場所で、歯がゆさと悔しさに気を取られて、いつの間にか時が去りゆき、歳をとっていた。
20代を振り返ると走馬灯のよう。特に後半戦が。
そんな感覚。
そして、今、私はまた夢中になれるものを探し続けている。簡単に言うと、停止していて、でも探し続けている。宝島を。
ああ、私はこうでなければ歩いていけないんだなあという諦めと、
かといって、普通の女性が過ごすような生活にも憧れる。
昨日の夜はオレンジかかった三日月だった。
道に迷い、自転車を走らせながら見る月。
なんだか綺麗過ぎて、少しぞっとした。
知らない場所で一人で見る月は綺麗過ぎた。
早く、形にしたい。
でもこの時間は大切なものにも、気付かせてくれた時間。
さあ、暖かいお茶でも飲もうかなあ。