空気人形
桜が綺麗な季節。気付けば32歳の春。
熊本の桜を懐かしく思う。
空気人形を見た夜に、自分がやりたいことのせいで、周りを失い、次第にはろくな職にもつけずにホームレスになった自分もしくは年金が入ってこない老人でただ一人、家族もおらず掃除夫になって延々と生きている夢を見た。
現状、そうなり兼ねないなと思う。
現に嫌なデジャヴは起こったりするし、確かに今の私には帰る場所も無ければ、安定していない。
でも、やらぬ後悔よりやった後悔をしたい。
一度、初めては終わりを迎えて、歯痒い我慢の時をどれだけ過ごしたのだろう?
気付けば何年経った?
これだけ時が経って、我慢し続けたのならば、いっそのこと納得するまでやり通してもなんら変わりはないだろう。
私は頭が良くないし、すごく美人な方でもないし、どちらかというと器用ではない。
お金持ちでもなければ、コネも無ければ人脈もない。
だから、自分のことはなるべく自分でするのは当たり前だと思ってきた。
一人でやっていくのは、当たり前だと。
まずは自分の目で見てからでしか、付き合いも得意ではない方だ。
だからこそ、自分一人で身につける力が無いと生きていくのは難しいだろうなと、自分でわかっていた。
ならば、やった後悔をしてまた考えればいい。
何が起こったとしても時は過ぎいき、世の中は廻るのだから。
この土地で納得いくまでの力を身に付けようと決めたのは私。ずっと欲しかったスキルに、苦しみ続ける日々だが後には引き下がれない。
私が19の時から考えてたのは移動するバグダッド。
その為には力が必要だ。
自分一人で生きて、やり通すことが出来る力。
まだまだあと数年はかかるだろう。
独身バンザイ。好きな人もいないからちょうどいい。(余り良くない思想だろうけど)
しゃーんなろー。がんばろー。